マメダルマコガネ
2010年 06月 14日
新昆虫1952年6月号。
何故このような古い雑誌を探し求めていたのかといいますと…。
正解はこれ。マメダルマコガネ。
フン虫研究者の大家・塚本珪一氏の著作『日本糞虫記』で、マメダルマコガネについて記した頁がありますが、塚本氏はそこで「私はこの文を読んだとき、ちょうどファーブルの聖タマコガネの糞ころがしの観察文と同じように感動したのであった」と書いていて、その時からずっと自分もその原文を是非とも読んでみたいと思っていたのでした。
記事は期待通りの内容でしたが、この記事のみならず、この60年近く前の雑誌全体を通して、当時の昆虫青少年達の熱気が伝わってくるような感じで、昆虫の研究や調査に、無限の夢と希望があった時代だったんだなあ…と思いました。
勿論、この時代に比べて格段に調査や研究が進んだ今の時代にもそれはあるのですが、今のそれとはまた違った熱いもの……クサイ言葉で言えば“ロマン”みたいなものがあった時代だったように感じるのです。
これは昆虫エッセイの名作と言われる小山内龍の『昆虫放談』を読んだ時に感じたものと同じような感じで、「この時代に採集や調査をやってみたかったな…」とつくづく思った次第であります。
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コメントありがとうございます。
了解いたしました(^^)