フン虫、カトカラ、クワガタを愛する素人虫屋のブログです。


by Izanagi_the_4th

<   2007年 12月 ( 2 )   > この月の画像一覧

2007年を振り返って…

 早いものでもう大晦日です。

 プライベートや仕事の面ではなかなか多忙な1年でしたが、虫屋としても、10月以降はさっぱり活動出来ませんでしたが、トータルで見れば充実した1年でした。今年はもう採集には出られそうにないので、とりあえずここで簡単に、今年の成果を総括したいと思います。

 昨年まではフン虫をやっているといっても近所の公園や河川敷を何となく探すだけだったり、灯火でのクワガタ採集のついでに拾ったりするだけだったのが、年末にチャッピーさんと奈良採集にご一緒させて頂いてから覚醒(?)し、「今年からフン虫一本で行く!」と決意し、さらに「毎月一種は未採集のフン虫を採る!」という目標を立てて、地元の海に山にと奔走した1年でした。

 信楽のヤマトエンマ、長野のダイコクコガネ、三重のキマダラマグソ…と近県に魅力的な未知の種はたくさんいるものの、やはりまずは地元愛知県から攻めねば!という変な理想があったため、今年1年は県内に留まり採集してきましたが、結果として、ミゾムネマグソ、オオセンチ、フトカドエンマ&クロマルエンマ(この二種は以前フィールドで見かけたりはいたものの採集はしていなかった)、ヤマトケシマグソ、マルツヤマグソ、トゲクロツヤマグソ、ツノコガネ、セマルケシマグソ、ミツノエンマの10種を採集することが出来ました。目標の12種には及びませんでしたが、当初目標にしていた地元産オオセンチとミツノエンマを無事採ることが出来たので自分ではまあ満足しています。しかも両種とも「町レベル」で見れば未記録の場所だったのがまた嬉しくて…。特にオオセンチの場合は「生息していそう」と思った場所に何度も足繁く通ってようやく出会えただけに、感動もひとしおでした。

 来年も今年と同じく12種を目標にしてやっていきたいと思いますが、来年は県外にも出て行きたいと思います(そんな時間あるのかー?)。また、既に採った種でも、フトカドエンマなどは♂しか採れなかったので来年は是非♀を採りたいし、今までいなかった場所に今夏突如大量に現れたセマルケシが来年も姿を現すのか調べていきたいし、地元のミツノエンマの生息域も調べていきたい……。まあ鬼に笑われるので来年の抱負はまた来年になったら改めて書くことにします。

 この他、クワガタでは2002年5月からずっとブリードを続けているオキナワコクワも元気だし、今年は念願だったヨナグニネブトクワガタのブリードにも成功したし、さらに夏に息子のために採ってきたカブトムシが産卵して現在幼虫を飼育中…と、何年かぶりに飼育も忙しかった1年でした。特に大変だったのは飼うのが小学生の時以来だったカブトムシで、ヨナグニネブト、オキナワコクワなどは数がいてもほとんどエサを食べないので飼育は楽なんですが、カブトムシは半端なく食いますなあ~(笑)。我が家には親戚にもらったオオクワガタもいるので、今季は久々にゼリーも大量購入しました。

 そんなこんなで、トータルで見れば採集に飼育にと忙しかった2007年でした。あと、サイトの方も何とか近いうちに整理して、年明けには復活させますので……。

 それでは皆さん、良いお年を~。
[PR]
by Izanagi_the_4th | 2007-12-31 16:29 | 虫屋

地元虫屋の大先輩

 今日は地元昆虫研究会の大先輩であるTさんのお宅にお邪魔してきました。

 Tさんとは今まで何度か手紙でやりとりはしていたものの、お会いするのは今日が初めて。氏の専門はハムシやコメツキですが、何しろ自分が生まれる前から地元で幅広く昆虫採集をしておられた方なので、所有しておられる標本は物凄い数で、コガネムシの標本もたくさん見せて頂きました。

 Tさんの住んでいるA町は自分の出身地でもあるため、自然とA町産の標本に目が行きます。A町の70年代の標本には、ミツノエンマコガネやヨツボシマグソ、ウスイロマグソなど、自然の少なくなった今のA町には生息していることが想像出来ないような種がたくさんあり、「これらはA町のどの辺りで採ったんですか?」と訊ねると、「家の周りの灯りに飛んできたものばかりだよ」との返答で二重の驚き。きっとこのミツノエンマ達が生きていた頃のA町は、のどかな田園風景が広がっていたんだろうな~。

 またTさんは文献の収集家としても有名で、その一部を見せて頂きましたが、まさに圧巻。単に沢山の文献を集めるだけでなく、それらを地域や著者や科ごとに分類して整理し、きれいにファイルにまとめたり、専門のハムシ類は種ごとにご自身が撮影された写真を入れて解説や分布図や記録をまとめておられて、これだけでも図鑑が出来そうな素晴らしいものでした。

 書棚は昆虫関係の書籍がズラッと並び、その中には塚本先生の「日本糞虫記」や「日本列島フン虫記」は勿論、コガネムシ研究会の図鑑2種もちゃんと並んでおりました。「塚本さんの本は面白いですね。六本脚の図鑑のおかげで、コガネムシの同定は楽になりました」とも。

 その後は氏の採集されたタトウの中からフン虫を抜いて分けて頂きました。その作業の際、自分が「コガネはフン虫ばかりやってるんで、食葉図鑑の方はまだ全然使ってないんですよ」と話すと、「せっかくコガネムシをやっているなら食葉も少しずつでも集めた方がいいよ」とおっしゃられ、各地の食葉コガネの標本も30頭ほど分けて頂きました。食葉コガネの知識がほとんどない自分にとっては当然種名が分からないものばかり。するとTさんはそんな自分の心を見透かしてか、「この中にはかなり得難い種も入っていますから、食葉コガネ図鑑で名前を調べていくのも楽しいと思いますよ」とおっしゃいました。ごもっとも! また、三河地方はフン虫を専門でやっている人がこれまでいなかったので、これから地元で調査をやっていくのはとてもやりがいがある作業になると思います、とも励ましてもらいました。確かに、A町の記録には普通種であるセマダラマグソの記録がないくらいですからね(自分は採集済み)。「珍しい種や記録のない種ばかりを探すのではなく、普通種をきちんと調べていくのが大切」ということをTさんはしきりにおっしゃっていました。

 その後も様々な昆虫談義に花が咲き、フィールドでの昆虫写真撮影についての話や標本の整理の仕方、ラベルの表記の仕方や作り方、さらには近所で昆虫用品を売っているお店なども教えて頂き、非常に勉強になった1日でした。

 昨年末はチャッピーさんと奈良へ採集に行き、フン虫に覚醒する貴重な体験をさせてもらい、今年はTさんに虫屋としての在り方、進み方を教えて頂きました。毎年(といってもこの2年ですが)、年の終わりに新しい世界が開けて、目標を持って新年を迎えられるというのは有難いことだと思います。Tさんには感謝感謝です。

 さて、いよいよ今年も明日で終わりです。明日は簡単に本年を総括し、今年最後の更新としたいと思います。
[PR]
by Izanagi_the_4th | 2007-12-30 23:45 | 虫屋