フン虫、カトカラ、クワガタを愛する素人虫屋のブログです。


by Izanagi_the_4th

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 先日地元のU山に仕掛けた、マメダルマ狙いのPTを回収してきました。

 前回は「生きている姿を見たい」ということで空のPTにしたのですが、大量に仕掛けたのに成果は0。それに結構凹んだので、今回は「採れれば死骸でも何でもいいや」と水で希釈した酢酸を少し入れた物を仕掛けたのですが、酢酸のストックがほとんどなかったため、PTを7つしか仕掛けられませんでした。

 トラップは火曜日の夜に仕掛けたので2日半置いたことになります。以前ここで同じPTでマメダルマを採った際には1日置いて2頭入ったので、今回はそれなりにたくさん入っているかな…と期待しましたが、結果はまたもや2頭…。いやいや、2008年に採って以来ずっと採れていなかったマメダルマだったのでそれでも嬉しいです。しかも、酢酸入りPTだったのに2頭とも何故か生きていました。ようやく生きている姿を見る事が出来ました。

 何しろ体長2~3mmの虫ですから、肉眼では何か小さな粒が動いているようにしか見えないので、家に帰ってシャーレに移し、顕微鏡で観察。

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 その愛らしくちょこちょこと動きまわる姿に、しばらく見とれていました…(笑)。それだけに、観察を終えて〆る時には心が痛みましたが…。う~ん、しかし、これはやはりフン球を転がす姿を見てみたいぞ。

 そうだ、こないだ同じU山の灯火で採ったマグソ×2頭の同定をしなくては…と思い、続いて顕微鏡で覗いてみました。すると…あれれっ。これは…。

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 クロツツマグソ…?

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 あれー? クロツツマグソって灯火に集まるんだっけ…? 知らなかった…。っていうか、こんな特徴のある虫なのに何で採った時に気づかなかったんだろう…? 当日の記事には「チャグロかな」とか書いているし…。自分の無知が恥ずかしいです…。

 そういえば、現在停止中のHPの方で、以前このU山でクロツツマグソを狙って何度も採集に挑んだ事を書きましたが、まさかこんな形で再会するなんて…。嬉しいというかなんというか…。虫の採集って、常々何か不思議な縁みたいなものがある気がします。

 ちなみにクロツツとの出会いは2006年にチャッピーさんと行った奈良での採集行以来となります。この時はチャッピーさんが採集された物を頂いただけなので、自己採集としては初になります。そう考えると、やっぱり結構嬉しいな…(笑)。
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by Izanagi_the_4th | 2010-06-25 12:59 | コガネムシ
 今日から夜勤なので、昨晩は地元U山へマメダルマ用のPTの再設置(前回仕掛けたのはダメでした)に行ってきました。

 蚊にたかられながら設置を終え、「せっかくU山まで来たんだからついでに灯火を見て帰ろう」と思い、中腹にあるよくカブトムシやクワガタが来る灯りのところへ行き、「何かおらんか~」と周囲をライトで照らしていると、クモの巣に引っ掛かって死んでいる小さな甲虫を発見。おっ、マグソコガネの仲間だ。本格的な調査をしていないせいもありますが、この山でマグソコガネの仲間を採るのは初めてなので嬉しいです。チャグロっぽいけど時期的に違うかな? でも死骸なのでいつのか判らないし……。とりあえず、家に持って帰って展脚してから同定することにします(ってマグソコガネの同定は全然出来ないんだよな~……)。

 その後、麓の灯火で、先ほどと同じ種と思われるマグソを発見し採集。今度のは生きてました。とするとさっきの死骸も最近のやつなのかな。久々に吸虫管を使いました(笑)。

 この日は昼間も暑かったですが、夜になっても蒸し暑く、今にも雨が降り出しそうな空模様で、月も星も出ていません。灯火巡りには絶好のコンディションです。

 時間は22時を過ぎていましたが、今までマグソを採ったことのなかったU山でマグソが採れたことで、何となく「今日は面白い物が採れるんじゃないか」と思い、片道1時間ほどかけて奥三河方面へ急きょ外灯巡りに出発することにしました。もともとPT設置のためだけの予定だったのでデジカメも持っていないですし採集道具も不足していますが、まあ何とかなるでしょう。

 奥三河方面の外灯巡りでは過去にムネアカセンチやセスジカクマグソにも出会っていますが、両種には以後1度も出会えておらず、追加や新しい虫との出会いを狙って年に数回は出撃しているのですが、せいぜいカドマルエンマを見かける程度でした(実は先週も出撃して撃沈しています)。しかし今日は何となくムネアカセンチやセスジカクマグソが採れそうな予感があったのです。

 山間部に入り、外灯を巡っていて気がづくのは、美麗な蛾が非常に多いと言うこと。ここは標高500mくらいのところなのですが、U山のような標高100mにも満たない低山とは当然集まる蛾の種類も数も全く違ってきます。蛾に全く興味や知識のない自分は、綺麗な種を見つける度に、「この蛾は何ていう蛾なんだろう」「何でこんな模様をしているんだろう」と、狙いの虫を探すのも忘れて思わず見とれてしまいます。ああ、デジカメ持ってくれば良かった…。

 奥三河方面ではいつもだいたい見て回る場所は決まっているのですが、途中から雨が降り出し、アスファルトが濡れて小さな虫は非常に見つけづらい状況になってきました。また、どこもカメムシと蛾が多く、全体的に甲虫は少なめで、フン虫ではカドマルの轢死骸を1つ発見したのみでした。あと印象的だったのは、以前から外灯下の道路脇にあった亀の轢死骸にオオヒラタシデムシの成虫と幼虫が大量にたかっていたことでした。うわ~…。先週来た時には干からびていて何も来ていなかったのに、雨で濡れるとこんなことになるんですね…。念のためコブスジがいないか探しましたが見つかりませんでした。

 その後も自販機の周囲を重点的に見て回りますが、とある自販機の前で、1頭の小さな甲虫が目に入りました。路面は雨で濡れていましたが、光に照らされて一瞬キラッと光ったのです。手に取ると…

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 おおっ、コブスジだ!…だけどコブがない…?(画像は帰宅後撮影) ルーペもないので同定は後回しにしてとりあえず採集。これでボウズは免れた…ホッ。

 周囲でこの虫の追加を探しましたがそれは得られず、その後の灯火でも全く成果はなく、また片道1時間かけて帰宅。そして先ほど採ったコブスジをよく見てみると…

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 やはりコブがない…。コブスジコガネは先日のヒメコブしか採ったことがないのでコブナシなのかチビコブなのか自信を持って判断出来ず、結局羊さんに画像を添付してメールを送って同定して頂きました。すると、やはりコブナシコブスジコガネとのことでした。

 コブナシは生態的にフクロウの巣に棲息しているということだったので、自分が採るのはもっと先のことだと思っていたので、こんなに早く出会えるとは思ってもいませんでした。素直に嬉しいです。

 羊さんにうかがったお話によりますと、愛知県の三河山地には結構分布しているとのことでした。羊さんには今回もまたいろいろとお世話になりました。ありがとうございます(^^)

 …結果的に、ムネアカセンチもセスジカクマグソも採れませんでしたが、コブナシを初採集出来たので良かったです。というかかなり嬉しかったです(^^)  しかし、ムネアカもセスジカクも過去1度採ったっきりで追加が全く採れていないので、このコブナシも1度限りになりそうな気がしますが…。また頑張って追加を狙ってみたいと思います。

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by Izanagi_the_4th | 2010-06-23 14:46 | コガネムシ
 昨日の記事を書いた後、どうにもマメダルマが採りたくなり、今朝PTを仕掛けてきました。

 過去マメダルマは2度ほど採集していますが、いずれも希釈した酢酸入りのPTでの採集だったため未だ生きている姿を見た事がありません。フン球を転がす姿を見るのは無理でも、せめて生きて動いている姿を見たい!と思い、最初にマメダルマを採った地元のM山に空のPTを仕掛けてきたのでした。
 
 しかし天気は今日からずっと雨の予報。カップに水抜きの穴は開けておきましたが、採集対象がマメダルマだけにあまり大きい穴だと逃げられてしまうので、少し小さめの穴にしたため水没しないか心配です…。とりあえず明日一度回収に行ってきます。

 トラップを仕掛けたのは実績のある場所なので簡単に採れそうな気がするんですが、実は過去に2回ほどここで追加を狙ってPTを仕掛けたもののいずれも惨敗だったので、今回もちょっと自信がありません…(笑)。

 トラップを仕掛けた場所の周辺にはクヌギの木が結構あって、トラップ設置の際も樹液の甘い匂いがプンプンしていました。帰り際、ネブトクワガタでもいないかと樹液溜まりや樹皮の隙間などを見ていると、クヌギの木の少し朽ちた小さなウロの中の木屑の上に、オオゴキブリの幼生と一緒にコカブトムシが佇んでおりました。おお…、コカブトなんて見るの久しぶりだなぁ…と思い、採集しようとしましたが隙間が狭く手では取れそうにありません。この時はPTを埋めるための根堀りしか持っていなかったので、急いで車に戻ってピンセットを持って来たのですが、危険を察知したのかウロの奥の方へ逃げ込んでしまい採る事が出来ませんでした…。くそう…。

 …もう10年以上前になりますが、以前この山で、オオゴキの巣窟となっていた桜か何かの朽ちた切り株があったのですが、そこによくコカブトが潜んでいたものでした。当時はクワガタにしか関心がなかったため採らずに無視していたのですが、今にして思えば採っておけば良かったなぁ…と思います。

 ああ、コカブトも無性に採りたくなってきました…(笑)。
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by Izanagi_the_4th | 2010-06-15 11:31 | 採集

マメダルマコガネ

 先日、ずっと探していた雑誌を入手いたしました。

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 新昆虫1952年6月号。

 何故このような古い雑誌を探し求めていたのかといいますと…。

 正解はこれ。マメダルマコガネ。

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 フン虫研究者の大家・塚本珪一氏の著作『日本糞虫記』で、マメダルマコガネについて記した頁がありますが、塚本氏はそこで「私はこの文を読んだとき、ちょうどファーブルの聖タマコガネの糞ころがしの観察文と同じように感動したのであった」と書いていて、その時からずっと自分もその原文を是非とも読んでみたいと思っていたのでした。

 記事は期待通りの内容でしたが、この記事のみならず、この60年近く前の雑誌全体を通して、当時の昆虫青少年達の熱気が伝わってくるような感じで、昆虫の研究や調査に、無限の夢と希望があった時代だったんだなあ…と思いました。

 勿論、この時代に比べて格段に調査や研究が進んだ今の時代にもそれはあるのですが、今のそれとはまた違った熱いもの……クサイ言葉で言えば“ロマン”みたいなものがあった時代だったように感じるのです。

 これは昆虫エッセイの名作と言われる小山内龍の『昆虫放談』を読んだ時に感じたものと同じような感じで、「この時代に採集や調査をやってみたかったな…」とつくづく思った次第であります。

 もしこのマメダルマの記事に興味がお有りの方がいらっしゃればコピーを送りますので、コメント欄でもメールででもお申し出下さい(その場合、送料はご負担願います)。
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by Izanagi_the_4th | 2010-06-14 12:10 | 書籍