フン虫、カトカラ、クワガタを愛する素人虫屋のブログです。


by Izanagi_the_4th

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雨中採集

 一部で話題(?)の、ケシマグソの雨中採集にチャレンジしてきました。

 家族で出掛けた帰り道、車内で子どもたちが皆寝てしまったので、「ちょっと寄り道していい?」と嫁の許しを得て通り道にある河川敷へ。先週オオフタホシマグソを採りに行った際に子どもたちが持っていった虫採り網が車に乗ったままだったので、それを持って車を降りました。

 折しも台風2号が接近中で風雨が強まっていました。そんな中、傘もささず虫採り網を持って河川敷に立っているおっさんの姿は第三者にはたいそう怪しく映ったようで、時折通り過ぎる車は皆速度を緩めてこちらを見ていきます。

 しかし状況が状況なのでそんな痛い視線を気にしている余裕もなく、適当に車の近くの水溜まりの出来ている草地を掬ってみました。すると…おおっ、本当に入った! 種名までは分かりませんが、網の中に入っている虫は、ケシマグソであることは間違いありません。

 その後も同じ水溜まりのあたりを掬い、5頭出したところで風雨に負けて車に退散。1つの水溜まり周辺をごく短時間掬って5頭採れたのですから、時間を掛ければもっとたくさんの個体が得られたと思うのですが、いかんせんこの天候ではそれも無理な話で、増水して濁流となっている河を横目に見ながら帰途につきました。次はもう少し天候がましな時に来よう…。

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 しかしこの採集方法を考え出した人は天才ですね(誰なんでしょう?)。ケシマグソの採集方法と言えばPTが主ですが、この方法なら天候さえ合えば何の準備もいらずに楽に採集が出来ます。愛知県内ではあまりこの種の仲間の調査はされていませんが、この採集法が普及すれば調査も進むのではないでしょうか。

 自分が今回採集した場所も、数年前からケシマグソがいそうだな~と思って目をつけていた場所だったんですが、PTを仕掛けるのが面倒で先送りにしていたのです。しかしこれからは「ここはいそうだ」と思ったら雨の日に来れば簡単に調査が出来るのですから、この採集法は本当に素晴らしいです。

 問題は、この小さな虫をちゃんと同定出来るかですが…(笑)。多分ホソケシかな。
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by Izanagi_the_4th | 2011-05-29 22:57 | 採集

オオフタホシマグソ

 本日は名古屋のもえびさんが以前オオフタホシマグソコガネを採集されたという愛知のとある牧場に行って参りました。
 
 事前にもえびさんに色々とアドバイスを頂いていたので、初めて訪れる場所でありながらもイメージトレーニングだけはしっかり出来ていました(笑)。

 この日は気温が高く、割と高原にある牧場ではありますが、散策しているとジリジリと日差しが照りつけて汗がにじみ出てきます(帰宅後見るとしっかり日焼けしておりました)。

 自然環境は良く、チビたちは虫採り網を持って、辺りを舞うチョウや食葉コガネなどを一所懸命捕まえています。そして遊歩道を登りきった展望台のようなところで弁当の昼食。いいなぁ、この牧歌的な雰囲気…。

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 しかし、採集の方はさっぱりで、牛は放牧はされていますが、肝心の牛の落し物がありません…。あっても古いカチカチの物ばかりで虫の気配すらないものばかり。こちらでは多分牧場をいくつかのエリアに区切って放牧していると思うのですが、昨日・一昨日あたりに牛が放されていた場所を見つけないと良さそうなブツは見つけられそうにありません。

 しかし行ける範囲を全て歩きましたが、それらしき痕跡はまったくなく、「ここまで来てNullか…」と落胆。ガッカリです。

 2時間ほどして子どもたちも飽きてきたので帰宅することにし、遊歩道を下りて行くと、嫁が道端に落ちていたオオマグソコガネの死骸を見つけてくれました。恥ずかしながらオオマグソと出会うのも初めてだったので、「やっと虫が採れた…」と安堵しながら回収。嫁に感謝です。

 牧場を出て車まで歩いて行く途中、牧場全体の地図が掲示されていたのですが、それを何やらじっと見ていた嫁が、「こっちの北の方って行ってないよね? 今見てきたところからはだいぶ離れてるけど、昨日も絶対どこかで放牧していたはずだし、帰りに車で寄って見てみたら?」と言うので、一旦車に戻って、その後北側のそのエリアに移動。自分だけ車を降り、道沿いを歩いて行くと、あ、あ、あった、表面はカチカチだけど中身はレアな、程度の良いブツが!

 嬉々としてそれらを根堀でひっくり返して調べていくと、タダマグソ、オオマグソ、??マグソ(フチケ?)などが次々と出てきます。これこれ、こういう光景を自分は牧場での採集に求めていたのだよ! 

 牧草地なので当然一般の人が入れないエリアもあるので、調べられる落し物の数は限られていましたが、その中でやはり一番多かったのはタダマグソで、オオマグソもまだまだ健在でした。しかしオオマグソは今日が初の出会いなので出てきたものは一応ほとんど回収。カドマル、マエカドコエンマも出てきたのでこれらも少々採集。あと、ヨツボシマグソも1頭だけ出てきました。こちらも初採集なので嬉しいです。

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 しかし肝心のオオフタホシマグソが出てきません…。ある方の話によればオオマグソが終わる頃に出てくるとか…。そう考えるとまだこの現状では時期が早いのかもしれません…。

 残す落し物はあと2つとなり、オオフタホシはもうあきらめかけていましたが、ダメ元でそれをひっくり返すと、い、い、い、いたー! エレガンス! 

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 感動の余韻に浸りながら最後の1つをひっくり返すと、こちらにもいたー! 

 というわけで、計2頭を採集することが出来ました。

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 コガネ図鑑によればオオフタホシは★2つですが、自分にとってはフン虫を始めた頃から出会いたかった虫の1つ。ようやく出会うことが出来ました。しかも嬉しい県内産…。三河地方でも断片的な記録はあるものの、まとまって得られる場所というのはあまり存在しない気がします。そういう意味ではここは貴重な生息地かもしれません。

 しかしエレガンス…いい虫だなぁ…。頭の突起もかっこいいです。採れて良かった…。情報を頂いたもえびさんと、採集に大いに協力してくれた嫁さんには感謝感謝です。ありがとうございました。

 ここへはまた秋に来て、また初々しいエレガンスに出会いたいと思います。
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by Izanagi_the_4th | 2011-05-21 23:18 | 採集

最近の活動報告…

 久々の更新なので連投です。

 前記事にも書いたように、今年はそんなわけで虫屋としては出遅れていましたが、ゴールデンウィークからぼちぼちと活動を開始しました。
 
 連休中は地元でフン虫を狙ってトラップを仕掛けたり、家族サービスで出かけた先の牧場で採集を試みたり…といろいろやりましたが、大した成果はありませんでした。トラップは空振りでしたし、牧場での採集品も、多分タダマグソとクロマルエンマとマエカドコエンマだけでした(裏展脚して現在乾燥中なのでまだ詳しく同定はしていませんが)。

 そして、今週は夜勤だったので、月曜日に仕事帰りにMt.H(本宮山)に行って参りました。

 ここに来るのは今季初です。数年前は月に何度も訪れてフン虫の見つけ採りやトラップ調査を行ったりしていましたが、ある程度の種を得たところですっかり頭打ちとなったこと、そして片道1時間半の距離が苦痛になってきたことから、ここ2年くらいは訪れる機会もすっかり減ってしまいました。

 今回は久しぶりに春~初夏の代名詞・クロオビマグソを見たかったのと、大好きなマルツヤマグソを得る目的で山に向かいました。

 しかし……。

 数年前、短時間に40~50頭ものマルツヤマグソを見つけ、「丸艶天国」という記事を書いたマイポイントはすっかり枯れ、新鮮な鹿の落とし物もなければ虫もいないという有り様。時折飛び交うオオセンチに心を癒されましたが、散々歩き回った挙げ句、その他のフン虫は1頭も確認出来ませんでした。鹿の活動した痕跡は所々にあるのですが…。

 このマイポイント消滅にショックを受けつつ、少ないながら例年マルツヤが得られている山頂付近を散策。しかしここの芝生は全てきれいに刈り取られ、いつもは至るところに落ちている鹿の落とし物もほとんどなく、あっても数日続いた晴天でカラカラに乾いた物ばかりでこちらもまさかのフン虫0という有り様…。

 その後も新規ポイントの開拓を目指していろいろ歩き回りましたが、まったくフン虫がいません。というか、新鮮な鹿の落とし物が全くありません。こんなことは初めてなのでかなりショックです。鹿を駆除している訳ではないと思うのですが…。

 というわけで、この日は何も採れないという、最悪の結果でした。夜勤帰りの眠い体で1時間半もかけて来たのに…と思うと、一気に疲れが押し寄せてきました。ふぅ~…。

 マルツヤマグソは六本脚の図鑑では4つ星ですが、自分はこの山では普通種だと思っていました。三河昆虫研究会のTさんが出版された『三河本宮山昆虫誌』でもそういった内容のことを書きました。しかし振り返ると、先述したマイポイント以外では確かにマルツヤが採れたのは稀で、1回の採集で出会えるのは1~2頭がせいぜいでした。そう考えると、マイポイントの消滅はかなり痛いです。この山でも「最も採りにくいフン虫」になってしまうかもしれません。

 そんなわけで、ますますMt.Hから足が遠ざかりそうな現状ではありますが、あとまだこの山ではコブスジコガネの調査をやりたいと思っています。というのも、この日、帰り道で鹿の亡骸を発見したからです。まだ新しい物のようで、木の枝で脚をつついてどかしてみたところ、オオセンチがたくさん集まっていました。しかし…うう…。鹿の落し物を運ぶオオセンチは愛らしいですが、毛の中に頭を突っ込んで肉をむさぼる姿は愛らしくないなぁ……。それに、鳥とかならともかく、鹿のような大型の動物を調べるのはやはり抵抗があるなぁ……。まだ生々しかったし……。もう少し古くなった頃に、勇気を出してまた調べてみよう…。

 しかしコブスジの調査と言えばやはり鳥が最適だと思うので、またDORか海岸に打ち上げられたものがあれば拾ってきてMt.Hに仕掛けてみようと思います。

 マルツヤのリベンジも、また次回の夜勤の時にするつもりです。採れるといいなぁ…。丸艶天国が、幻になってしまわないように…。
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by Izanagi_the_4th | 2011-05-13 23:34 | 虫屋

お久しぶりです…

 随分ご無沙汰になってしまいました。申し訳ありません。

 1~2月の間更新出来なかったのは、虫屋として完全に冬眠していたからでした。

 厳密に言えば1月頭は愛知県未記録の冬物マグソを狙って犬の落とし物を使ったトラップを仕掛けまくっていたのですが、結果はNull。タダマグソやセマダラマグソすら来ていなかったのでがっかりでした。そこから完全に意気消沈し、冬眠生活に入ってしまったのでした。

 3月に入り、いつもの採集仲間と今年の虫採り計画を立てたりし出して、やる気になった途端に起きた大震災…。個人的には被害はありませんでしたが、とても他人事とは思えず、非常に大きなショックを受けました。

 3月12日に三河昆虫研究会の総会があったのですが、震災の翌日と言うこともあり、正直心の整理がつかないままでの参会でした。しかし、結果的には参加して良かったと思える会でした。

 総会への参加は2年ぶり。今回もご近所に住む副会長のTさんの車に乗せて行って頂くことになり、まずは会長のH先生をお迎えに行きました。80歳を過ぎられても長身そうくで若々しいH先生。Tさんも70歳を迎えられましたが非常に若々しいです。

 虫という趣味を持っている人はフィールドに出て体も動かすし標本の作成や同定、文献などで頭も使うしで人より年を取るのが遅いのでは…と、本気で思います。

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 会では久しぶりに羊さんにもお会いしていろいろお話しすることが出来た他、鰓角通信でお名前を拝見したことのあるKさん(初対面)ともフン虫について話すことが出来ました(これが縁で、後日貴重な文献を送って頂きました)。

 他にも、場所を移しての二次会では、トンボ屋さんの方たちからも楽しいお話を聞かせて頂きました。

 帰りの車内ではTさんと「今年は一緒に採集に行こう」と話し合いました。Tさんと個人的に知り合って数年になりますが、未だ一度も採集はご一緒したことがないのです。

 会では毎年Tさんが企画する採集会が4回ほど実施されているのですが、Tさんに今年の採集地のことを色々お聞きし、フン虫的に面白そうな場所があったので、今年は是非参加しよう、と強く思いました。 今までクワガタやフン虫など、同好の士の方々との採集は何度か経験がありますが、他ジャンルの虫屋さんとの採集は初めてなので、何だか楽しみです。
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by Izanagi_the_4th | 2011-05-13 23:10 | 虫屋