フン虫、カトカラ、クワガタを愛する素人虫屋のブログです。


by Izanagi_the_4th

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『世界のカトカラ』

 カトカラへの思いが高じて、むし社から今年9月に出版された『世界のカトカラ』という図説を購入してしまいました。

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 日本産31種を含む世界のカトカラ240種を掲載・解説しています。

 写真も非常に綺麗ですし、国産種は生態などだけでなく県別の分布も図示してあり、これからカトカラを始めようとしている自分のような人間には大変便利です。また、カトカラにまつわる様々なコラム(?)もたくさん挿入されていて、まさに「カトカラ愛」に溢れた本です。

 また、種ごとに5つ星で珍品度が記してあるのですが、これはコガネ図鑑の影響ですかね(笑)。

 定価6720円。むし社に直接注文すれば送料が無料なのでお得です。

 さてと。蛾の話題ばかりですので本業(?)であるフン虫の方も話題を少し。

 年末に、県内ですが採集に出撃する予定です。狙いは、昨年末~今年頭にかけてトラップを仕掛けて採集に挑んだものの全滅に終わった種です。

 前回は横着してトラップに頼って失敗しましたが、今回はちゃんと場所を絞って自分の足で歩いて探そうと思います。

 場所の選定はだいたい終わりました。行ったことのない場所ではありますが、イメージトレーニングだけは今のうちからしっかりやっております(笑)。
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by Izanagi_the_4th | 2011-12-22 21:52 | 書籍

 ムラサキシタバを好きになったのをきっかけに、他のカトカラも図鑑やネットで見ていたら、魅力的な種が多いですね。

 中には今まで他の昆虫採集の時に出会っている種もいましたが、その時は蛾には全く関心がなかったの採集しなかったことを今さらながら後悔しています。

 しかし、蛾。カトカラは「ガ」なんです。

 言うまでもなく、蛾は一般の人からは嫌われている虫です。蝶が明るい爽やかなイメージなのに対して、蛾は、暗闇に潜む汚い虫、といったイメージがあるのではないでしょうか。

 室内に飛び込んできたセセリチョウの仲間を見て蛾と勘違いし、「うわっ、蛾だ」と嫌悪感を露にする人は多いですが、そういう人に「これは蝶ですよ」と説明すると「なんだ、蝶か」と安堵するという場面には今まで何回も出くわしました。蛾にはどうも「汚い」「毒がある」「気持ち悪い」みたいなイメージが強いようです。虫屋の中にも、「蛾は嫌い」という人は多いようです。

 かくいう自分も、未だ大型の蛾はあまり得意ではなく、オオミズアオは美しいと感じつつも、あの太い胴を見ると触ろうという気が起きません。まだまだ甘いですね。

 個人的には今後は蛾も調べていきたいと思っているのですが、周りの反応は冷ややかです。「ウ○コの虫の次は蛾かよ」「やっぱりあいつは変わってるよな」的な…(笑)。まあ、言いたいやつには言わせておきます。そもそも昆虫と向き合い、調べたり採ったりするというこの素晴らしき趣味を理解出来ていない人に何を言っても無駄ですから。

 先日、6歳の息子と一緒に昆虫図鑑を見ていた時のこと。いろいろ虫の説明をしながらページをめくっていたのですが、蛾のページに差し掛かった時、息子が「蛾って何か気持ち悪いね」と言いました。虫好きな息子でもやはり蛾には抵抗があるようでした。これがやはり人間が生まれ持った感性、植え付けられた本能みたいなものなんでしょうか。とすると、やはり蛾に関心があるのは変なことなんでしょうか。

 しかし、そんな息子が、その図鑑のムラサキシタバの写真を見て、「あっ、でもこの蛾はきれいだね」と言ったので、「大人なら蛾はみんな汚ならしいと言うところを、やっぱり子どもの感性は素直だな」と少し安堵し、嬉しくなったイザナギパパでありました。
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by Izanagi_the_4th | 2011-12-17 13:19 | 虫屋

青い勲章の綬

 前回書いた、「どうしても実物が見たくて標本を買ってしまった鱗翅目」ですが、何とか無事に展翅と乾燥が終わりましたので、公約通り画像を公開したいと思います。

 こいつです。

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 ムラサキシタバ。

 おっと、羽がずれているとか胴体が曲がっているとか、そういったご指摘はそこまででお願いします(笑)。何しろ人生初の展翅だったので。

 あ、ムラサキシタバはご覧の通り、「蛾」です。ガ。

 今まで蛾に全く興味がなかったどころか、他の虫の樹液採集や外灯巡り採集などで大量の蛾を見かける度に苦手意識すらあった自分が、何故この蛾に関心を抱いたのかといいますと、以前にもこのブログで取り上げたことのある田川研(たがわ・けん)氏の著作『虫屋のみる夢』に書かれていた本種にまつわる話が非常に印象に残っていたからです。「1頭の蛾をめぐって大の大人達がケンカしてしまうなんて、ムラサキシタバとは一体どんな蛾なんだろう」と 何気なくネットで検索してその姿を見て、「いい虫だなあ…」と心惹かれてしまったわけです。

 『虫屋のみる夢』を初めて読んだのはもう4、5年前ですが、田川氏の著作3冊は何度も読み返しているので、先月またこの本を読み返していて、「ムラサキシタバの実物が見てみたいな~」と改めて強く思うようになり、手持ちの資料で調べたところ、愛知県内での記録はあるものの、さすがに時期はもう遅いので、来年まで待ちきれずに標本を購入してしまったというわけです。

 オオムラサキが「蝶の王様」とか「雑木林の女王(綺麗なのはオスですが)」などと呼ばれているのに対し、ムラサキシタバは「蛾の女王」と呼ばれているそうです。

 また、名前の意味は単純に「紫の下の羽」ですが、ドイツ語では「青い勲章の綬」と呼ぶそうです(『虫屋のみる夢』より)。こっちの方がこの華麗な蛾を表現するのには適切だと思います。日本名は直接的過ぎて…(笑)。

 フラッシュ撮影すると綺麗な色が白くなってしまうのでフラッシュなしでアップ。

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 綺麗だなあ…。この種はカトカラの中では大型で、横幅が10㎝前後もありますが、自分などが他の大型蛾に感じてしまう「毒々しさ」は全く感じません。標本でこれだけ惹かれるのですから、生きている姿を見たらどれだけ感動することでしょう。

 というわけで、ムラサキシタバはダイコクコガネと並んで、来季採集したい昆虫のリスト入りをしました(笑)。
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by Izanagi_the_4th | 2011-12-12 22:43 | その他