オオフタホシマグソ
2011年 05月 21日
事前にもえびさんに色々とアドバイスを頂いていたので、初めて訪れる場所でありながらもイメージトレーニングだけはしっかり出来ていました(笑)。
この日は気温が高く、割と高原にある牧場ではありますが、散策しているとジリジリと日差しが照りつけて汗がにじみ出てきます(帰宅後見るとしっかり日焼けしておりました)。
自然環境は良く、チビたちは虫採り網を持って、辺りを舞うチョウや食葉コガネなどを一所懸命捕まえています。そして遊歩道を登りきった展望台のようなところで弁当の昼食。いいなぁ、この牧歌的な雰囲気…。
しかし、採集の方はさっぱりで、牛は放牧はされていますが、肝心の牛の落し物がありません…。あっても古いカチカチの物ばかりで虫の気配すらないものばかり。こちらでは多分牧場をいくつかのエリアに区切って放牧していると思うのですが、昨日・一昨日あたりに牛が放されていた場所を見つけないと良さそうなブツは見つけられそうにありません。
しかし行ける範囲を全て歩きましたが、それらしき痕跡はまったくなく、「ここまで来てNullか…」と落胆。ガッカリです。
2時間ほどして子どもたちも飽きてきたので帰宅することにし、遊歩道を下りて行くと、嫁が道端に落ちていたオオマグソコガネの死骸を見つけてくれました。恥ずかしながらオオマグソと出会うのも初めてだったので、「やっと虫が採れた…」と安堵しながら回収。嫁に感謝です。
牧場を出て車まで歩いて行く途中、牧場全体の地図が掲示されていたのですが、それを何やらじっと見ていた嫁が、「こっちの北の方って行ってないよね? 今見てきたところからはだいぶ離れてるけど、昨日も絶対どこかで放牧していたはずだし、帰りに車で寄って見てみたら?」と言うので、一旦車に戻って、その後北側のそのエリアに移動。自分だけ車を降り、道沿いを歩いて行くと、あ、あ、あった、表面はカチカチだけど中身はレアな、程度の良いブツが!
嬉々としてそれらを根堀でひっくり返して調べていくと、タダマグソ、オオマグソ、??マグソ(フチケ?)などが次々と出てきます。これこれ、こういう光景を自分は牧場での採集に求めていたのだよ!
牧草地なので当然一般の人が入れないエリアもあるので、調べられる落し物の数は限られていましたが、その中でやはり一番多かったのはタダマグソで、オオマグソもまだまだ健在でした。しかしオオマグソは今日が初の出会いなので出てきたものは一応ほとんど回収。カドマル、マエカドコエンマも出てきたのでこれらも少々採集。あと、ヨツボシマグソも1頭だけ出てきました。こちらも初採集なので嬉しいです。
しかし肝心のオオフタホシマグソが出てきません…。ある方の話によればオオマグソが終わる頃に出てくるとか…。そう考えるとまだこの現状では時期が早いのかもしれません…。
残す落し物はあと2つとなり、オオフタホシはもうあきらめかけていましたが、ダメ元でそれをひっくり返すと、い、い、い、いたー! エレガンス!
感動の余韻に浸りながら最後の1つをひっくり返すと、こちらにもいたー!
というわけで、計2頭を採集することが出来ました。
コガネ図鑑によればオオフタホシは★2つですが、自分にとってはフン虫を始めた頃から出会いたかった虫の1つ。ようやく出会うことが出来ました。しかも嬉しい県内産…。三河地方でも断片的な記録はあるものの、まとまって得られる場所というのはあまり存在しない気がします。そういう意味ではここは貴重な生息地かもしれません。
しかしエレガンス…いい虫だなぁ…。頭の突起もかっこいいです。採れて良かった…。情報を頂いたもえびさんと、採集に大いに協力してくれた嫁さんには感謝感謝です。ありがとうございました。
ここへはまた秋に来て、また初々しいエレガンスに出会いたいと思います。
オオフタホシかっこいいですねぇ。憧れの虫です。エレガンスの名にふさわしいお姿。羨ましい。
エリトラの模様ばかりに気をとられていましたが、角があるんですね。
コメントありがとうございます!
自分も牛の落し物をとげて接地面にこの虫の姿を見つけた時に、初めて「エレガンス」と呼ばれるその理由を理解しました。
標本にすると生きている時のその綺麗なオレンジ色が残せないのが
残念ですが、初めて見つけた時の光景は今も目に焼きついています(^^)
角は♂にあります。さりげない感じが、なかなか良いですよね(^^)
コメントありがとうございます!
あっ、そうですね、オオ★★マグソですね(笑)。ちなみに同日採集した★★★★マグソも、ランクは★★でした…(笑)。
マグソの中でこのサイズは他にありませんし、そういう意味では迫力と気品のある虫だと思います。
今回は1つの落し物から1頭ずつしか得られませんでしたが、もし1箇所に複数個体がうごめいている姿を見つけたら、感動して卒倒してしまうかもしれません…(笑)。
コメントありがとうございます!
このマグソの良さ、理解して頂けましたか(笑)。いかんせんダイコクやオオセンチなどに比べると地味な印象のあるマグソコガネですが、この種はやっぱり迫力があります。日本のフン虫ではないみたいです。
嫁や、採集に付き合ってくれた子どもたちには心底感謝感謝です(^^)
僕も行かなきゃいけないなぁ
これは採りにいかねば
コメントありがとうございます!
先ほど、以前もえびさんが書かれたこの牧場についての日記を読み直してみましたら、そちらでもヨツボシの話題が出ていました。当地ではヨツボシは減っているのでしょうか? 当日はオオフタホシを採ることばかりに気が行って、他の虫は適当に採っていたので、そういうことでしたらもう少し丁寧に牛の落し物を調べてみれば良かったです…(^^;;
コメントありがとうございます!
そして今回は色々とお世話になりました(^^)
ヨツボシ、牛の落し物をひっくり返したらその下に潜んでおりました。
コガネ図鑑によればカドマルの坑道からも得られているとのこと。当日はカドマルが掘ったと思われる坑道もたくさんあったので、もっとよく調べておけばよかったです(2、3箇所調べてカドマルしか出なかったので調べるのは止めてしまいました)。
是非とも追加を出して下さい!