虫の季節
2013年 05月 21日
ヒラタクワガタの越冬個体がそろそろ活動していないかな~と思っていたのだが、見かけたクワガタはウロの中にいたコクワ1♂のみ。
樹液が出ていたクヌギにはヨツボシケシキスイが多数群がっていたので、ネブトが混じっていないか調べたがいなかった。昔、かなり熱心にクワガタ採集をやっていた頃は、5月から採れてたんだがなあ~。
カトカラの姿もまだなし。当たり前か。まあ、もしいても毒ビンも持ってきていなかったので、採れなかったけど。
外灯を見て回ると、カミキリ、コメツキなどがちらほら。
しかし、この日一番目を引いたのは、こいつ。
蛾にはさほど詳しくない自分には、これがオオミズアオなのかオナガミズアオなのかも判らなかったが、この虫が非常に綺麗で、なんとも言えない気品と儚さを漂わせている美しい生き物だということは理解できた。
蛾というだけで、蛾の全てを嫌悪する人は、先入観だけにとらわれて、自分の目と心で物を見る意識が欠けているのではないかと思う。
まだ羽化したばかりと思われる、この美しい蛾にしばし見とれていると、昼間の嫌な出来事など、どうでもよく感じられた。
「冥界よりの使者」…。確かに、この蛾に相応しい表現ですね。夏場、外灯の周りを舞っている姿も、何だか蛾ではなく何か幽玄なモノが飛んでいるように見えます。
毎年、この蛾を見かけるたびに採集したい衝動に駆られるのですが、この蛾は標本にするよりこうして見ている方が美しいと思えて、採ることが出来ません(^-^;