カドマルが好き
2007年 02月 19日

このカドマル♀を見た時、子供の頃から見慣れていた食葉性コガネとは一味違ったその立体的な造形美に心を打たれ、家に帰ってからもこの個体を観察したり写真を撮ったり眺めたりしたものでした(今回の写真は全てこの個体の写真です)。
採ったのが11月だったのでそろそろ寒くなってくる頃でしたが、毎日元気にタッパーの中で活動しているこのカドマルを見ていたら次第に情が出てきてしまって、〆ることも出来ず、結局翌年の夏頃まで「飼育」してしまったのを覚えています。2005年5月に再び奈良公園を訪れた時も、ナガスネエンマらと共に石の下でひっそり鎮座していたカドマルの姿は鮮明に覚えています(この時初めてカドマルの♂を採り、♀よりさらに立派なその造形美に心を打たれたものです)。

夏の夜によく外灯巡りに行く愛知県新城市の山奥や牧場付近の外灯にもカドマルエンマが飛来していることが多々あります。もしカドマルが普通種でなければ、その大きさや造形美からしてきっと人気種になったと思うのですが、いかんせん至る所で見つかるので採集の対象としてはあまり有り難味がありません(笑)。でも、飛来してきたカドマルを手に取って見てみるとやっぱりその姿に改めて惚れ惚れします。
闇夜を背景に、外灯に照らされるカドマルの造形美……。ああ、何とも言えません(笑)。
今年の夏も、そんな光景に出会えることを楽しみにしています。
