住宅街に今も生きるミツノエンマコガネ
2008年 08月 15日
この日の目的は、最近オオクワガタ飼育を始めたBさんとクワガタの飼育用品を買うためでしたが、オキナワコクワガタが売られているのを見て衝動買いしてしまいました(笑)。
オキナワコクワは昔から好きなクワガタで、6~7年ほど前に知り合いに貰ってからしぶとく累代飼育してるんですよね。現在3代目。貰った個体がF3だったので、現在F5ということになります。現在は1ペアしか飼っていませんが、さすがにそろそろ新しい血を入れた方が良いだろう…と思っていたところだったので、ペアで1850円で売られていたのを見てついつい手が出てしまいました(他にもゼリーや産卵木を購入)。
オキナワコクワというとゼリーを与えてもほとんど食べないし生きているのか死んでいるのか分からないくらい活動の形跡が見られないクワガタですが、成虫で3年くらいは生きるので地味~に飼育していて楽しい虫です。「とりあえず次代が残ればいいや」くらいに適当に飼育しているので今まで幼虫を沢山得た実績はありませんが、ホビー倶楽部のオーナーによるとちゃんと世話をしていれば沢山産むとの事。今年は少し本腰入れて飼育してみようかな。
その時は他にお客さんがいなかったこともあり、Bさんも交えて色々な虫談義。最初はクワガタの話がメインでしたが、そのうちオーナーが「フン虫も好きなんだよね」と言ったのでそこに自分が食いつき(笑)、コガネムシの話へ。お店は住宅街の真ん中にあるんですが、夜9時まで営業しているためか店の明かりに色々な虫が飛んでくるらしく、その中にフン虫もいるということで、そこで拾ったフン虫を見せてもらいました。すると、容器に入れられたカドマルエンマ、コブマルエンマ(って明かりに来ましたっけ?)の死骸に混じって、1頭だけ大きなエンマコガネの死骸が……ミ、ミツノエンマだ!
ちなみに↑の写真は昨年隣町で採集したミツノエンマです。
いやいやいや、ミツノエンマ、いたんだ、ここに…。ホビー倶楽部は自分の地元なんですが、以前も書いたように過去この町にはミツノエンマコガネの記録はあるものの、それはもう30年も前の記録ばかりで、自分が子供の頃(20年くらい前)と比べても宅地化が進み自然がほとんどなくなったこの町に、大型種であるミツノエンマはもういないだろう…と思っていたんです。でも、まだ生き続けていた。目の前にミツノエンマの死骸が確かにある!
このお店の建っている場所にしても、住宅地の真ん中で、畑や空き地は多少あるものの、決して「自然がある」と言える場所ではありません。この近所に住む虫屋の大先輩のTさんも、「昔(30年くらい前か)はこの辺りも家はあまりなかったから家の明かりにミツノエンマが来た」とおっしゃっていましたが、その頃いたミツノエンマが今もたくましく生き続けていることに感動しつつ、やはり地元産ということで自分も採りたい…という衝動に駆られて、その時はもう頭の中がミツノエンマ一色でした(笑)。
ちなみにオーナーはこのミツノエンマを飼育していたらしく、その時はクワガタ用のゼリーを与えていたらしいですが、ミツノエンマはゼリーを容器ごと土中に引きずり込み食べていたそうです。ゼリーも食べるんやなぁ、ミツノ…。そういう雑食性だからこそこんな住宅街でも生き抜けるのかもしれません。あと、この辺りは野良猫が非常に多いのもミツノエンマがいることに関係あるのでは、とおっしゃっていました。
…ミツノエンマ、今年こそ地元産を採りたいものです。
ミツノエンマコガネは見たことありませんが雑食ということなのでどこにでもいるセンチコガネのように逞しく生きているんでしょうね。今年こそ地元産を採れることを祈ってますよ!
トップ画像のオキコは以前お亡くなりになりましたが、大きさも
そっくりな子供がまだ元気に生きています(^^)
ペアで飼っているんですが、どういうわけか全く産卵する気配が
ないので、ショップで新たなペアを購入した、というわけです(^^;
ミツノエンマ、自然下では確かにセンチコガネと似たような食生活を
しているのかもしれませんね。
ご無沙汰です! いつもお世話になっております(^^)
ミツノ、恥ずかしながら「日本列島フン虫記」を読むまで全くその
存在すら知らない虫でした(笑)。なので当然近所に棲んでいるという
ことも30過ぎまで知らないまま過ごしてしまいました。
また9月くらいの新成虫が出だす時期を狙って地元で調査を
してみるつもりです。あの住宅街のどこに彼らの生息する場所が
あるのか、突き止めてみたいと思っています(^^)