ヨナグニネブトクワガタ飼育記録
2008年 10月 04日
昨年~今年にかけて幼虫の世話を全くしなかったので、今年羽化した個体はほとんど体長15ミリ程度の極小個体ばかりとなってしまいました。
これら極小新成虫は前回(8月末)記事にした後くらいから次々に羽化が始まり、計10頭以上が羽化しました。現在も羽化は続いていて、10月に入ってからも新成虫が出てきています。
8月末までに羽化した新成虫は1週間ほどペアリング した後、産卵セットに移したのですが、こちらは最近ケース内に卵~初齢幼虫の姿を多数確認しました。とりあえず来年もヨナグニネブトの姿が見られそうで一安心。
ネブトは他のクワガタと違い、野外では羽化後すぐに繁殖活動をし、その後後食する(樹液に集まる)と言われています。なので野外で樹液に来ている♀を採集しても、既に産卵済みでほとんど卵は産みません(産んだこともありますが)。
飼育下でも野外と一緒で、羽化して成虫が土繭から出てきた直後のわずかな期間を逃すともう♀は全く産まないんですよね。ネブト飼育を始めた頃はこのタイミングが判らず、毎回採卵に失敗していたものです。反対に、この時期さえ掴めばネブトは大量に産むので、1♀から20~50、うまく行けば100頭あたりの幼虫が得られるらしいです(ちなみに自己ベストはアマミネブトの1♀から50頭(位)。特に南島の亜種は沢山産むらしい)。まあ今はそんなに飼うスペースも手間も暇もないのでさすがにそこまではしませんが…。
ちなみにこれがネブトの土繭の画像。
ネブトは他のクワガタと違い容器の隅などに蛹室を作らず、マットの中にこのような蛹室を作るので、外から生育状況が分からないのが難点です。大きい繭が出てくると、「どんな大きな成虫が入っているんだろう」と割るのが楽しみですが(笑)。
とりあえず今年生まれたヨナネブの子どもたちは、ちゃんとマットも交換したりして立派なサイズの大人になれるよう育てるつもりです。