まあさすがに時期が時期だけにあまり期待はしていませんが、ヤマトエンマが11月まで採れるのであればミツノも11月に採ってやろう!という感じで勢いで仕掛けてきました(ヤマトエンマ採ったことないですが…来年こそは採りに行きたいです)。夏、安い時に買い貯めて冷凍しておいたトラップ素材もちょうど1回分くらい残っていましたし。
仕掛けた場所は前回・前々回とミツノを採ったA町のポイント。今回は生息範囲を調べるのが目的ではないので実績のある場所だけにしました。
毎回トラップを仕掛けている環境というのが、小さな川の近くの田園や休耕田や家庭菜園が広がる地域の中の、野菜クズや枯れ草などが積まれている周辺なのですが、今回、トラップを入れたペットボトルを埋めるため穴を掘っていと、体長2cmほどのコガネムシの幼虫が出てきました。「はて? これミツノの幼虫やろか?」と思いつつ、容器も何も持ってきていなかったのでリリースしましたが、来年になったらここら辺のことも調べていかねばと思っています。
ああしかし、何故こんなにミツノエンマに惹かれるんでしょう(笑)。A町産を採るのに苦労したから…というのもあるでしょうし、あの頭部のツノが格好良くてたまらん…というのもあるでしょう。はたまた、エンマコガネ離れした大型のエンマだから…というのもあると思います。
クワガタでも自分は昔からネブトクワガタが突出して好きで、見慣れた虫であるにも関わらず今でも姿を見るとときめいてしまうのですが、ミツノエンマも自分にとってはそういう虫の1つになりそうです。

この写真は先日のミツノの別ショットですが、やっぱりミツノの造形美はええなぁ…(笑)。
今年は9月に入ったら何だか涼しい日が続き、「このまま寒くなっていくのかな…」なんて思っていましたが、やはりそうはいきませんでしたね。しかし時折吹く風はやはり冷たく、1年が終わりに近づいているのを実感させられた日中でした。
しかしこの暑さだったら、まだミツノトラップを仕掛けても入るんじゃないかな~とか、また思い出しております。過去の文献の記録を見ると、個体数の多い地域では10月中旬でもまだまだ灯火には飛来してくるようなので…。って、今でも夜は結構寒いですよね。ほんとに飛来するんかいな…? もっとも、それは30年以上前の記録だけに、今とは多少気象状況も違っているとは思うんですが…。
ちなみに去年と一昨年のこのブログの記事を見ると、今頃でもまだミツノトラップを仕掛けていますね。採れていませんが。今年はどうしようかなぁ…。
今日はかなり暖かかったので、公園にはたくさんのチョウが舞い、吸引し、日光浴をしていました。


春や秋に、暖かい陽だまりの中でチョウの写真を撮っている時は、何だか幸せな気分になります。
成果は、前回ミツノエンマが採れたポイントに仕掛けたトラップには今回も1頭だけ入っていました。このトラップは今週日曜日に仕掛けたトラップだったのですが、以来ずっと雨続きで日中も肌寒い日が続いていたので、「多分入らないだろうな~」と思っていたので嬉しい誤算でした。中型でしたが割とツノの立派な個体でした。
今回はそこから少し離れた菜園が点在する休耕田のような場所にもトラップを1つ仕掛けていたのですが、こちらは野良猫に荒らされたのかテープで固定してあった蓋が取られ中身のトラップ素材(アジ)も4匹のうち3匹が消滅、ペットボトルは底に水抜きの穴を多数開けておいたにも関わらず雨で冠水という状態でしたが、一瞬「大型のカドマルエンマか?」と見間違えるような小型のミツノが1頭落ちていました。

手前の個体がそれです。頭部のツノもほぼ消滅している小型個体ですが、これはこれでかわいらしいです。

最初に採れた個体(後方)はなかなか立派なツノをお持ちでした。
…今回のトラップ設置の目的は、個人的に10月の採集記録が欲しかったのと、最初に採れたポイントからどのくらいの範囲までミツノが生息しているかを調べていくための第一歩でしたが、結果的にはとりあえず少しだけ生息確認範囲が広がったので良かったです。ほんとはもっとこれからトラップを仕掛けていって生息範囲の確認を広げて行きたいところですが、時期的にもう厳しいと思うので、とりあえず今年の同町でのミツノエンマの調査はこれで終了です。来年になるとA町は隣の市に吸収合併されてしまうためラベルがA町産ではなくなってしまいますが、何しろA町では河川もなく田畑もほとんどないような住宅地でもミツノエンマが採れており、これからも発生源のことも含めもっとミツノのことを調べて行きたいので、来年以降も調査の方は続けていくつもりです。
また、これとは別に9月に同町の社寺林に仕掛けたカラスのDORを使ったトラップも撤収してきました。初のコブスジを狙ったのですが時期が遅すぎたのか全くダメでした。9月に1頭だけセンチコガネが来ていましたが…。
あ、以前このトラップを見に行ったときに、トラップ直下の土中に小さなコガネムシの幼虫がいたのですが、「もしかしてこれはコブスジの幼虫か?」と思い持ち帰ろうとしたのですが、誤って落として見失ってしまい、結局持ち帰ることは出来ませんでした。以後毎回直下の土中は丁寧に調べたのですが、幼虫は見つけることは出来ず、悔いが残りました。こちらもまた来年の課題です。
…コブスジコガネの仲間はまだ一度も採ったことがないのに採れるのかなぁ…(苦笑)。